琉球の世から
未来へ繋げる手わざ
※1 模造復元とは文化遺産など、ある作品が製作された当時の姿を忠実に再現したものを新たに製作すること。
受水走水
南城市玉城/史跡復元
沖縄県・南城市指定文化財(史跡)。琉球王国時代、国家の繁栄と五穀豊穣を願い、琉球民族の祖と伝わる「アマミキヨ」にゆかりのある地を巡礼した祭祀「東御廻り(あがりうまーい)」の拝所のひとつ。湧水が豊富な稲作発祥の地とされており、歴代の琉球国王や王府の最高神女官・聞得大君(きこえおおきみ)がこの地を訪れたとも伝えられています。現在、見られる岩肌部分は、2005年の復元整備事業により石彫で再現されました。
首里城書院・鎖之間庭園
那覇市首里金城町/史跡復元
龍淵橋勾欄羽目
沖縄県立博物館・美術館 所蔵/模造復元
首里城のほとりにある石橋の勾欄(欄干)に施された彫刻で、オリジナルの築造は1502年。龍・鶴・亀などがあり、戦前まで優れた芸術作品として知られていました。残存する勾欄羽目や古写真などをもとに2020年に模造復元を行いました。
玉陵石獅子
沖縄県立博物館・美術館 所蔵/模造復元
第二尚氏の陵墓「玉陵(たまうどぅん)」の石獅子。琉球の獅子には珍しく立ち上がった姿で、1501年頃の製作とされます。残存品は沖縄県の指定有形文化財。経年による摩耗や戦災で欠損した部分に検討を重ね、2020年に模造復元しました。